佐護ヤマネコ稲作研究会


百姓たち

 ヤマネコ稲作研究会は、農家有志の集まりですが、稲作歴が長いベテラン農家さんと、いきものと共生する稲作の勉強の為に小規模で田んぼを始めた新米農家から構成されています。新米農家は休耕地を借り受け、ベテラン農家さんの指導を受けながら日々奮闘しています。


会長:春日亀 隆義

 対馬の農業の行く末を憂い、一念発起して役場を早期退職。米とシイタケの栽培に専念した。毎年すこしずつ、耕作面積も拡大している。対馬の気候を活かした原木栽培のシイタケは、肉厚ジューシーで、品評会でも毎年好評価を得ている。

【耕作方法】
 徹底的に「美味しいお米」にこだわる。発育状況などを細かくチェックし、佐護に合う耕作方法を研究している。自然と共存しながらもおいしいお米ができる農法を考ええ、独自の理論で勝負する。

【一言コメント】
 必要最小限の農薬で美味しいお米を作ることを目標にしています。是非一度食べてみてください。シイタケもよろしく。


阿比留 清弘

 阿比留農機具店を経営。迅速な対応と気さくさで人気店。絶対に他の人にはまねできない独特の語り口と強烈なキャラクターで、研究会に常に笑いを提供している。

【耕作方法】
 稲作経験が一番豊富で幾多の異常気象や災害を経験。その知識を活かし、稲作研究会で斬新な意見を発言。ツシマヤマネコにも縁があり、自然の生態系を守りながら、より良い「佐護ツシマヤマネコ米」作りを模索する。

【一言コメント】
 対馬の自然を守り、明日の佐護の農業のために何か出来ないかと思い研究会で試行錯誤しています。


須川 正直


小宮 貞司


春日亀 剛一


須川 映理子

 休日の家族サービスは、研究会のビオトープでのメダカ探しか対馬野生生物保護センター見学という徹底っぷり。ビオトープに設置した自動撮影カメラにも、「須川家御一行様」がよく写る。佐護をこよなく愛する筋金入りの「佐護もん」。これからの佐護を真剣に考え、ツシマヤマネコの保護も視野にいれながら農業のあり方を模索している。

【耕作方法】
 面積は少ないが種子消毒以外はほぼ無農薬。さらに掛け干乾燥。完全有機栽培にも挑戦中。新しい農法を果敢に取り入れ、環境共生と食味の向上に飽くなき探究心をみせる

【一言コメント】
 対馬の自然とヤマネコが生き残る方法と、佐護の未来を考えています。


春日亀 清

 佐護の土地改良区の事務局として、佐護の農地を管理している。
また、佐護区の事務局長として地区を引っ張る若きリーダー。

【耕作方法】
 減農薬栽培を行い、休耕地を減らしている。

【一言コメント】
 見よう見まねですが頑張ります。知識はまだまだ浅いですが、努力はしています!


春日亀 浩毅


越田 雄史

 対馬動物医療センターの(雇われ)医院長。獣医師として、ツシマヤマネコや野生傷病鳥獣の獣医療活動、ペットの適正飼養の普及に努めるヤマネコドクター。ツシマヤマネコの生態や生理、生息環境を最も深く理解している。動物のことを考える農法に賛同し、自らも稲作に挑戦!

【耕作方法】
 無農薬での米作りに挑戦している。平成23年には、隣接する遊休農地にビオトープを造成した。ツシマヤマネコが最も頻繁に目撃されるのが彼の田んぼ。他の虫類なども多く見られる。

【一言コメント】
 今年で稲作3年目。石の上にも3年、3年目の浮気、etc…。
3年目に纏わる言葉は色々ありますが、今年も頑張ります。
諸先輩にお世話になりっぱなしですが、そろそろ独り立ちせんばねぇ〜。


坂口 正嗣

 佐護郵便局勤務。おじいちゃんおばあちゃんの頼れる味方だ。趣味の(域を完全に超えている)カメラで、佐護の田んぼに出没するヤマネコや野鳥を激写。最近ではカメラの弟子(地区の子供)も従え兄貴っぷりを発揮。生きもの好きが高じて、H24年度から研究会に参加し、自分でも生きもの育む田んぼづくりに取り組むことに。

【耕作方法】
 転勤で佐護を離れた前田さんに弟子入りし完全無農薬田んぼを手掛ける、さらに対馬を離れたメンバーの田んぼでは減農薬栽培も実施。農法の違いによる生きものの出現状況の違いを、自らの田んぼで比較し研究している。

【一言コメント】
 福岡の都会出身です。郵便局の採用の際に対馬からお声がかかって、当初3年の予定でやって来ました───が、今ではすっかり素晴らしすぎる対馬の魅力に取り憑かれてしまいました。今年は勉強の一年、頑張ります。

事務局ほか

 佐護ツシマヤマネコ米を生産しているメンバーを「百姓」、それ以外を「事務局ほか」としました。


物販担当:一般社団法人MIT

 佐護ツシマヤマネコ米は、ヤマネコの保全と農業振興の両立を目指した非常にすばらしい取り組みであり、私たちもお手伝いしたいと思い、平成28年12月から物販事務局の仕事をさせていただいています。

 これからも佐護ツシマヤマネコ米の普及啓発に取り組みます!


豊田 稔房

 口を開けばおやじギャグ。佐護の景観美化(あじさいの植栽や草地の管理など)を手掛ける。アユ釣り、山芋ほり、薪割り…山に行かねば窒息死してしまう。対州馬保全に命をかける。

【一言コメント】
 毎日お粗末なおやじギャグに付き合ってもらいありがたいことです。
不思議と幼いころから、農業が身近にあってその延長上でも農業と付き合ってきたと感じています。
 今は米づくりも休耕中ですが、定年したら対州馬を飼って、馬糞堆肥で農業の復活に意欲を燃やしています。


平山 美登

 佐護区区長。佐護の活性化のために何かできないかと日々考えている。とっても面倒見がよく料理の腕は天下一品の奥さんのおかげか、夜には自宅が青年たちのたまり場に。夜遅くまで佐護の未来を語り合う声が聞こえる。

【一言コメント】
 ヤマネコ米、食べてみてくれんね。
佐護に来たときは、うちに寄っていかんね〜。


広報担当:前田 剛

 対馬野生動物保護センター時代に対馬に住むことを決意。
現在は市の職員として島づくり推進部に勤務。

【一言コメント】
 現在は諸事情のため、佐護を離れて豊玉町仁位に住んでいます。広報活動など、研究会の活動をサポートします!


鳥類保全担当:川口 誠

 対馬野生生物保護センターに勤務後、合同会社対馬野生生物写真研究所を立ち上げ、ヤマネコの保全やツマアカスズメバチの駆除などの環境保全の仕事に従事。

 野生生物写真家。サントリー世界愛鳥基金水辺の大型鳥類保護部門助成事業担当。

名誉会員

大石 憲一(享年43歳)

 稲作研究会の立ち上げから、会長として、メンバーを率いてくださった大石さんですが、平成24年12月25日、ガンのため惜しまれながらこの世を去られました。

 生前は、佐護で20町もの水田を作付し、名実ともに佐護一の農家でした。稲の性質から病害虫の特徴、肥料や農薬の使い方など、稲作に関する知識の深さは彼の右に出るものはおらず、農業士として、対馬の農業者の指導的役割も果たしました。稲作研究会の新米農家たちも、彼の指導があったからこそ、全くの素人でも安心して米作りに励むことができました。
 ご冥福をお祈りいたします。

>>「対馬で生きる」大石家の農業生活

アドバイザーのみなさん

野生生物保護センターのみなさん

 ツシマヤマネコと共生する地域社会づくりの一環として、対馬の中でも最もヤマネコの生息密度が高い佐護区の取組をサポート。

 佐護区は稲作が盛んな地域なので、環境配慮型の稲作の普及を柱にヤマネコの生息環境作りを進めている。


愛植物設計事務所のみなさん

 動植物の専門家。研究会の立ち上げや生きもの調査の指導など、多岐にわたりサポートしてくださっている。

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